人に好かれる言葉選び
2025年12月
「ハラスメントにならないために:こんな時どう言う?」最終回
今やすっかりお馴染みとなった「ハラスメント」。職場では、「ちょっと叱ったらパワハラと言われた」とか「髪型や服装を褒めただけでセクハラと言われた」と嘆く管理職の方も少なくありません。また逆に部下が上司に対してハラスメントする「逆ハラ」も存在します。そこで、どういう言葉や言い方がハラスメントになるのか、どうすればトラブルを避けられるか、具体例を挙げながら考えていきます。
※今回の参考資料:『職場の空気を悪くする不機嫌ハラスメントの原因と解決策」』(法律事務所リベロ・所長渡辺秀行)
ケーススタディ(9)不機嫌ハラスメント(フキハラ)
部下から、以前にも受けたことのある同じ質問をされました。ちょうど急ぎの資料をまとめている時だったので、イライラし、次のように言いました。
「(深いため息をつきながら)前にも説明したよな」
●どこがハラスメントに当たるか:「前にも説明したよな」は少しキツイ言い方ですが、この発言自体はハラスメントではありません。問題は「深いため息をつく」ことで、部下は自分が迷惑をかけていると感じて萎縮してしまい、次から聞きたいことがあっても質問することを控えるようになってしまいます。
●不機嫌ハラスメントの具体例と職場への影響
フキハラ(不機嫌ハラスメント)とは、モラルハラスメント(モラハラ)の一種であり、不機嫌な態度や言動を通じて他人に不快感や精神的な苦痛を与える行為を指します。例えば、上司が部下に対して無言で不機嫌な態度を取り続けたり、ため息、舌打ちなどをすると、部下が萎縮し、業務に支障をきたすことがあります。さらに自分は上司から嫌われている、評価されていないと感じ、退職する人も少なくないようです。また挨拶を返さない、話しかけても無視するなど、「無視や無反応」の行為もフキハラの一種です。フキハラは、他のハラスメントと違い加害者本人が気づいていないことも多いので、自分の普段の態度を冷静に自己分析してみることも大切です。
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