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人に好かれる言葉選び

2023年10月

シリーズ・こんな仕事があったんだ!!

このシリーズでは、海外ならではの「ニッチでユニークな仕事」をクイズ形式でご紹介していきます。

第16回 海外編⑥: フォーチュンクッキー・ライター
問題: 毎年、イースター前の3月になると、アメリカやカナダの多くの中華料理店では、おみくじのように「運勢」が書かれた小さな紙の入ったクッキーが食後のデザートとして出されます。これが「フォーチュンクッキー」で、この紙片の小文を書くのが「フォーチュンクッキー・ライター」です。では、このフォーチュンクッキー発祥の地はどこでしょうか。

1. アメリカ
2. 日本
3. 中国




《正解》2
解説: 今やアメリカの文化の一つとなっていることや、中華料理店で出されることが多いことから、アメリカか中国が発祥と考えている人が多いようですが、元々は、江戸時代に日本の北陸地方で新年の祝いに神社で配られていた「辻占煎餅」がその発祥です。1915年にサンフランシスコで開かれた万国博覧会で出品されて一般に知られるようになり、第二次大戦後に中華料理店がこの煎餅を取り入れるようになって急速に広まりました。現在、この紙片に書かれる英文メッセージの単語数は20以内に収めることが求められているため、短くて機知に富んだ小文を書ける才能が必要です。フォーチュンクッキーメーカーで雇用されている社員ライターの場合、平均年収は500万円程度ですが、優秀なフリーランスになると5,000万円以上稼ぐ人もいるそうです。フォーチュンクッキーは一年中ありますが、特に需要ピークとなるのがイースター前の3月です。