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人に好かれる言葉選び

2022年08月

シリーズ・こんな仕事があったんだ!!

このシリーズでは、最近話題になっている「ちょっと変わったユニークな仕事」をクイズ形式でご紹介していきます。

第4回: ひよこ鑑定士

問題: ニワトリの雛のオスとメスを見分ける『ひよこ鑑定士』(正式名称:初生雛鑑別師)。養鶏産業を陰で支える重要な仕事で、最近ではヨーロッパやニュージーランドなど海外での需要も高まっています。初生雛鑑別師になるには、公益社団法人・畜産技術協会の「初生雛鑑別師養成所」で訓練を受けることが必須ですが、この養成所の入所資格は、次のうちどれでしょうか?

1. 学歴・年齢不問で、入所試験に合格すればだれでも入所できる。
2. 高等学校卒業以上、年齢25歳以下、視力1.0以上で、入所試験に合格すること。
3. 学歴・年齢不問だが、視力1.0以上で、入所試験に合格すること




《正解》2
解説: ニワトリはオスとメスとで用途も育て方も大きく異なるため、生まれたばかりのヒヨコの段階から雌雄を見分ける技術は養鶏産業において不可欠であり、その技能のスペシャリストが初生雛鑑別師です。この鑑別師を養成する学校は日本にひとつしかなく、しかも、上記2のように、入所資格が年齢25歳以下と定められています。雛の雌雄は、肛門の裏側にあるわずか1ミリ程度の突起の有無で判別するので、視力が良いことはもちろん、指先の鋭敏な感覚が求められるため、年齢制限が定められているようです。
この養成所で5か月間訓練を受けた後、予備考査という実技試験で鑑別率96%以上の者が、1~2年程度、孵化場で実務経験を積み、最終試験である高等鑑別師考査に臨み、99%以上の鑑別率に達したものだけが初生雛鑑別師(高等鑑別師)の資格を取得することができます。合格率30%という狭き門です。
初生雛鑑別師は、1時間に少なくとも1000羽の鑑別を行うことができます。収入の相場は、1羽あたり4~5円なので、時給計算にすると4000円~5000円になります。現在の日本では需要が少ないものの、鑑別師の高齢化が進んでいるため、世代交代の時期にきています。一方、海外では、日本の優秀な鑑別師の需要が高まっていて、資格取得者の多くは海外で働いています。畜産技術協会では、海外での就職先の斡旋も行っているので、海外で働きたいという若い人は、チャレンジしてもいいかもしれません。