人に好かれる言葉選び
2025年07月
「ハラスメントにならないために:こんな時どう言う?」5
■シリーズ・「ハラスメントにならないためにーーこんな時どう言う?」
今やすっかりお馴染みとなった「ハラスメント」。職場では、「ちょっと叱ったらパワハラと言われた」とか「髪型や服装を褒めただけでセクハラと言われた」と嘆く管理職の方も少なくありません。また逆に部下が上司に対してハラスメントする「逆ハラ」も存在します。そこで、どういう言葉や言い方がハラスメントになるのか、どうすればトラブルにならない言い方ができるか、具体例を挙げながら考えていきます。
※今回の参考記事:『東洋経済オンライン』2025.5.24 藤後悦子· 東京未来大学こども心理学部 教授
ケーススタディ(5)応援席ハラスメント
我が子が所属しているサッカーの地元クラブチームの試合を応援中、チームメイトのFWが決定機に放ったシュートが枠を大きく外れてしまいました。そのFWはこれまでも得点チャンスを逃すことが多かったので、腹立ち紛れに叫びました。
「何やってんだ、ヘボ! もう試合に出るな!」
●どこがハラスメントに当たるか:近年、「ジュニアスポーツの応援における親の不適切な言動」が問題視され「応援席ハラスメント」という言葉も生まれました。相手を傷つけることを意図した悪意ある攻撃的な言動で、人格否定したり、コーチや監督を無視して指示を出したりして、子どもの心に深い傷を負わせます。
トラブルを回避する言い方:「ドンマイ、ドンマイ、次は決めようぜ!」
いわゆる「ヤジ」も、相手を傷つけることを意図した悪意あるものであればハラスメントと言えますが、一般的にヤジは敵方の選手を攻撃することが目的です。一方「応援席ハラスメント」は、我が子を勝たせたい、我が子のチームを勝たせたいという強い気持ちが過剰に働き、相手チームを貶す発言よりも、我が子のチームメイトの失敗や、我が子自身の失敗を厳しく批判したり罵倒します。当の子どもにしてみれば、チームメイトが自分の親に批判されることでチームにいづらくなったり、自分が公の場で親から罵倒されることで自己肯定感を著しく低下させます。
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