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人に好かれる言葉選び

2024年11月

シリーズ「人に好かれる言葉選び:こんな時どう言う?」9

プライベートでもビジネスでも、良い人間関係を築くには「人に好かれる言葉選び」が大切。このシリーズでは、人と会話するさまざまなシーンにおいて、どんな言い方をすると相手により良い印象を持ってもらえるかを考察します。
※参考文献『賢い人が自然とやっているズルい言い回し』(ひろゆき著・扶桑社)


ケーススタディ(9)外注先に頼んだ仕事の仕上がりがイマイチで、修正してもらいたい時
外注先に頼んだ仕事の仕上がりが、自分の期待とはちょっと違っていたので、次のように修正指示を出しました。
「うーん、ちょっと違うかなあ。修正してもらえますか?」
相手の人は「そうですか」と呟きつつ、明らかに不満そうに「どう違うんでしょう」と言いました。相手の気分を害することなく修正してもらう上手な言い方を考えてください。




解答例: 「こちらの意図を十分伝えられなかったみたいで申し訳ありませんでした。もう一度説明させていただきますね」

仕事でのダメ出しは案外難しいもの。正当性はこちらにあっても、相手は「自分の仕事が否定された」と感じて不機嫌になることもあります。修正依頼を出すときなどは特にそうです。そういう場合の伝え方のコツは、先に謝ること。まずは、「最初に明確な意図を伝えきれず、二度手間をかけさせている」という事実を認め、その点を謝ること。自分が伝えたつもりであっても、意図が伝わっていなかったのは事実なので、そこを認めて「そのうえで意図を再度伝える」という流れにすると、相手は、修正が必要なのは自分の仕事が悪かったわけではなく、クライアント側の責任だということで、気分よく修正に応じてくれるでしょう。この時大切なのは、同じことを繰り返さないように、こちらの意図を、相手が納得するまで具体的に説明することです。