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人に好かれる言葉選び

2025年06月

「ハラスメントにならないために:こんな時どう言う?」4

■新シリーズ・「ハラスメントにならないためにーーこんな時どう言う?」
今やすっかりお馴染みとなった「ハラスメント」。職場では、「ちょっと叱ったらパワハラと言われた」とか「髪型や服装を褒めただけでセクハラと言われた」と嘆く管理職の方も少なくありません。また逆に部下が上司に対してハラスメントする「逆ハラ」も存在します。そこで、どういう言葉や言い方がハラスメントになるのか、どうすればトラブルにならない言い方ができるか、具体例を挙げながら考えていきます。
※参考文献『ハラスメント言いかえ事典』(山藤祐子監修・朝日新聞出版)

ケーススタディ(4)リモートワークで進捗状況を確認する時
リモートワークしている部下にメールで進捗状況を尋ねましたが、返信メールが遅かったので、zoomで繋がった時に次のように言いました。

「さっきは何やってたんだ? サボってたんじゃないだろうな。」

●どこがハラスメントに当たるか:部下の様子を直接確認できないからといって、サボっていると疑うのは、相手を侮辱する発言で、リモートハラスメント(リモハラ)に当たります。

トラブルを回避する言い方:「お疲れさま。忙しい時にメールして申し訳なかったね」

リモートワーク環境においては、従業員の作業状況を過度に監視するのはハラスメントになる可能性があるので注意が必要です。たとえば「チャットやメールで業務の進捗状況を頻繁に問い合わせる」「WEBカメラの常時使用を強制する」などの行為はNGです。オフィス勤務のように従業員の姿を確認できないため、企業は適切に業務が遂行されているかを確認するのは当然でしょう。しかしあまりに確認の頻度が多いと、監視行為だと見なされるかもしれません。